前回の記事では、病院を探す時のポイントをご紹介しました。
実は病院やクリニックをネットで検索することと同時に、もう一つやる事があります。
病気について下調べし、下記①②の知識をつける事です。自分に知識があれば、医師の治療方針について、自分の求めている治療と同じか、または異なるか分かります。
①診療ガイドラインにおける治療内容と治療順序
例えば、親が認知症疑いであれば、認知症学会の診療ガイドライン(※)>第三章 治療 の箇所を見ます。
診療ガイドラインは、各学会が作成し、膨大な試験データの解析により推奨される治療法やその実施順序が記載されています。できればこの内容で治療を進める医師に診てもらうことが、後々1番後悔が少ないと思います。
※認知症疾患診療ガイドライン
認知症疾患診療ガイドライン2017|ガイドライン|日本神経学会
②発症する原因・一般的な症状
原因や症状を知ることも大切です。
例えば認知症疾患診療ガイドラインならば、「第一章:疾患についての概要」及び「第二章:症状」に記載されています。
原因がわかっている病気ならば、それを取り除く治療ができます。原因が解明されていない疾患ならば薬剤などでコントロールする治療が行われます。また一般的な症状を知っておくことで、病気のせいでこのような行動や状態になると予測でき、患者さん自身も家族もその時の状態を受け入れやすいと思います。
~まとめ~
データで裏付けされた治療法を選び、それを行ってくれる医師のところへ診察に行く。シンプルですが、後悔しない治療を受けるため、重要なステップです。